住友ゴム工業は、8月27日にAIソリューションを提供する米国のベンチャー企業であるViaduct, Inc.(バイアダクト社)と、約153億円で買収契約を締結したと発表した。
これまで両社は共同での実証実験を通じて、住友ゴムが保有するタイヤのセンシング技術「センシングコア」と、バイアダクト社が保有するAI技術を組み合わせた新しいサービスの開発を行ってきた。今回の買収により、10月から北米で販売を開始する企業や団体が所有する車両を運用・管理するフリート車両向け故障予知サービスをより効率的に推進するとともに、日本や欧州などグローバルでのサービス展開を加速させていく。
さらに、部品の交換時期を通知することで車両故障の未然防止やメンテナンスの効率化、部品発注や作業指示などへサービス範囲を拡大させることで、タイヤ事業とのシナジーを創出していくという。
シリコンバレーに本社を構えるバイアダクト社は、車両や工場の膨大なデータを独自のアルゴリズムで解析することで、異常の早期発見や予測、さらには原因を特定できる汎用性の高いAI技術を保有している。