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ミシュラン、タイヤ摩耗粉塵排出量の評価で業界トップに

ドイツ自動車連盟が6月に発表したタイヤ摩耗粉塵排出量の評価によると、プレミアムブランド12社のタイヤの平均値と比べ、仏ミシュランのタイヤは摩耗粉塵が26%少ない結果となった。この調査は12社の160種類のタイヤを対象にしたタイヤの摩耗粉塵排出量の調査。

顕微鏡下で観察されたTRWP摩耗粒子顕微鏡下で観察されたTRWP摩耗粒子

ミシュランは、タイヤの寿命を通じて一貫して優れた性能を発揮する製品を提供するため、耐久性、粉塵排出量の削減、原材料の最小限の使用などに取り組んできた。同社では「ミシュランのアプローチは、当然ながら粉塵排出量が少ないタイヤを実現する。ドイツ自動車連盟の調査でも、それが高い安全性とともに発揮されていることが示された」としている。

タイヤの摩耗粉塵は、欧州のユーロ 7規制が対象とする世界的な課題になっており、欧州だけ見ても、車両走行で発生するタイヤ摩耗粉塵は年間約50万トン排出されている。2024年7月に制定されたユーロ7規制では、今後欧州市場で販売されるすべてのタイヤの摩耗粉塵量を明確にすることが可能となり、将来的には、ここで制定される基準に満たないタイヤは販売できなくなる。