日本ミシュランタイヤは7月1日~4日に、北海道美幌町の日本ニューホランドで、アジアで初めての開催となる農機用タイヤのデモンストレーションイベントを実施した。

当日は、超低空気圧での使用が可能なミシュラン独自の弾力性を持つ革新的ケーシング技術である「ミシュランウルトラフレックステクノロジー」を採用する「MICHELIN AXIOBIB 2」を装着したNEW HOLLAND社のトラクターT7.300で、畑を圧縮しないでコストを圧縮する革新技術を農業従事者に披露した。
農業大国フランスをはじめとするヨーロッパ各地では、収益性の低下、労働力不足、燃料価格の高騰などの課題解決が早い段階から求められてきた。ミシュランはこうした課題に革新技術で貢献してきた歴史があり、そのノウハウを生かし、日本の農家が抱える課題解決にアプローチし、持続可能な農業に貢献していくという。
イベントには3日間で170名ほどの農業従事者が参加。タイヤにかかるコストは農業経営における全体コストのおよそ1%となっているものの、タイヤを正しく選択し、空気圧を適正に管理することで、燃料費の削減や生産性の向上による、最大4%の収穫量向上が可能となることを訴求した。
MICHELIN AXIOBIB 2は、農業機械向けに開発されたVF(Very High Flexion)タイヤで、従来品に比べてより低い空気圧での使用が可能となる。これにより土壌へのダメージを軽減しつつ、優れた牽引性能と作業効率を実現する。