横浜ゴムは、FIA(国際自動車連盟)公認で世界初となる水素燃料モータースポーツ「FIA Extreme H World Cup(Extreme H)」において、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」をワンメイク供給する。Extreme Hは10月にサウジアラビアで開幕し、詳細は主催者から近日発表される予定だ。

Extreme Hは水素燃料電池を搭載した専用車両「Pioneer 25」を使用し、最高出力550馬力、0~100km/h加速4.5秒を誇る。欧州を拠点とする全8チームが参戦し、男女混成ドライバー体制で競い合う。レースは北米、中南米、欧州、アジア、中東など世界各地で放送され、持続可能な技術の普及やジェンダー平等の推進を掲げている。
また、横浜ゴムは10月4日から5日に行われる電動オフロードレース「Extreme E」にもGEOLANDARを供給する。同大会はExtreme Hの前身として2021年から開催されてきたが、今回を最後に終了する予定である。
供給されるタイヤはオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT」をベースにしたプロトタイプ仕様で、再生可能原料・リサイクル原料比率38%を達成しつつ、水素燃料および電動オフロードカーの高重量・高出力に対応する耐久性を備えている。横浜ゴムは両レースを通じて持続可能なモータースポーツの発展に貢献していく。