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TOYO TIRE、物流事業者の業界団体から2つの賞を受賞

TOYO TIREはタイヤの国内輸送において、井本商運、オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン、新洋海運の3社と協業、推進したモーダルシフトの取り組みが評価され、第26回物流環境大賞の「低炭素物流推進賞」を共同受賞した。また、併せて、エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会より「令和6年度エコシップマーク認定事業者」に選出されるとともにその取り組みが評価され、同委員会より「海運モーダルシフト大賞」を受賞した。

第26回物流環境大賞「低炭素物流推進賞」(左)と令和6年度「海運モーダルシフト大賞」(右)第26回物流環境大賞「低炭素物流推進賞」(左)と令和6年度「海運モーダルシフト大賞」(右)

物流インフラは、インターネット通販の成長にともなう配送需要の増大やサービス多様化などによる負担が増加するとともに、2024年法規を契機とした労働力不足が深刻化している。さらに、燃料の価格高騰による物流コストの上昇など課題が山積しており、現在大きな変革期に直面している。また、国内では運輸部門がCO2排出量の約2割を占め、そのうち約4割はトラックなどによる貨物輸送であることから、物流セクターにおける環境負荷低減への取り組みが一層求められている。

TOYO TIREは従来、三重県(桑名工場)から広島県への製品輸送においてはトラックによる陸上輸送を行ってきたが、この一部に内航船による海上輸送(四日市港から広島港)を採り入れることによって、全行程におけるCO2排出量を56%削減。

また、海上輸送では同区間で回送していた空コンテナをタイヤの積載に活用し、輸送効率化とコスト低減を実現した。さらに、桑名工場での荷詰め時には、海外輸出に使用している専用コンベアを利用することでトラックドライバーの荷役作業の負担を半減している。

なお、工場周辺と広島県の各倉庫で在庫の適正管理を徹底し、天候などによる海上輸送時の遅延リスクの影響も最小化したという。